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介護老人保健施設いっぷく

支援相談員兼介護士 味田智子

名前名支援相談員兼介護士 味田智子

介護のお仕事をしようと思ったきっかけを教えてください。

義理の父が亡くなったことがきっかけです。当時は「亡くなる前にもっといろいろなことをしてあげればよかった」とすごく後悔しました。
「自分よりも早く亡くなってしまうかもしれない高齢者に対して、色々な手助けができる仕事をしたい」と思い、33歳のときに商品の企画・開発の仕事を辞め、介護の世界に挑戦してみようと。採用面接の際に北澤理事長が「つらい思いをしている人にお医者さんがお薬を出して痛みをとったり和らげたりすることはとても大切なこと。でも介護という仕事もそういう人たちのお薬に代わることができるんだよ」とおっしゃったんですよね。これが決定打となりました。
当初は専門用語も分からない。全くの無資格、未経験からのスタートでしたが、研修に積極的に参加したり周りの職員にいろいろなことを教えてもらいながらの毎日でした。

介護職の魅力は何ですか。

本当は家族が介護できれば一番いいと思うのですが、いろいろな事情があってそれが難しい人もいます。だからわたしたちのような介護士がいるのですが。
認知症のご利用者が徘徊したりいろいろなことを言ったりするけれども、わたしたちがそばに寄り添って話を聞いてあげるとそれが落ち着く。そのときに「ご利用者のお薬の代わりになっているんだな」と感じますね。また自分の思うように身体が動かせないことで気持ちが沈んでしまっていたご利用者が“こんなことが出来るようになった”という夢や希望が見つかる、そんな瞬間に立ち会うことができることですね。

医療法人社団しただの魅力は何ですか。

「多職種協働のチームケア」を行っている中で、「ご利用者のために、こんなことをしてあげたい」という思いを法人が積極的に汲み取ってくれるところです。
以前、デイケアサービスのご利用者を連れて演劇を見に行ったことがあったんです。1週間毎日。それはもう大喜びで。そうしたら理事長が「そんなに喜んでもらえるなら、演劇をここでしていただいたら」と言うんです(笑)それから法人で演劇公演をしていただくことになったのですが地域のみなさんも招待したら喜んでいただいて。現在は夏の定番行事として外で天ぷら揚げてそうめん流しもするんですよ!
安全とご利用者の希望を天秤にかけたときに、安全を選ぶがゆえに消極的な企画になりがちですが、この法人は所属長や上司が積極的にバックアップしてくれるんです。だから私たちは安心していろいろなことに取り組むことができます。またスキルアップに対するサポートもあり、働きながら資格を取りやすい環境です。私自身も介護職から始まり現在は支援相談員としての勤務もしています。

残業や働きやすさについてはいかがですか。

残業はほとんどありません。周りの職員がなるべく残業をしなくて済むように、協力しあってると思います。風通しのいい職場でとても働きやすいです。
また色んな年代の職員がいますから、例えば子供の学校行事に出席したいというときも、子育てが終わって比較的余裕のある職員と勤務交替してもらったり。そんな余裕がこの法人にはあります。